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熱心なファンが集まるマーケットメディア「ストックボイス」とは何か

熱心なファンが集まるマーケットメディア「ストックボイス」とは何か熱心なファンが集まるマーケットメディア「ストックボイス」とは何か
  • 社員インタビュー
 2025年7月、株式会社ストックボイスが東洋経済グループの一員となりました。ストックボイスはどのような事業を行っているのか。
今後、東洋経済とどのような連携がなされる予定なのか、代表取締役社長の山本直樹氏と、取締役の佐藤朋裕氏に伺いました。


左:山本直樹氏 右:佐藤朋裕氏
―自己紹介をお願いします。

山本 ストックボイス代表取締役の山本直樹です。
私は東洋経済新報社に入社以来、編集局で『オール投資』や『週刊東洋経済』『会社四季報』などの編集を担当してきました。株やマーケット、マネー関連の分野に長く携わっています。
2025年7月、ストックボイスが東洋経済新報社の子会社となり、代表取締役に就任しました。
ストックボイスのオフィスは東京証券取引所の隣にあり、私が通信社記者時代に最初に配属されたのも、株式市場を取材する証券取引所内の記者クラブでした。まるで原点に戻ったような気持ちです。

佐藤 ストックボイス取締役の佐藤朋裕です。
私は30年以上、出版社で広告業務に携わってきました。東洋経済新報社には2014年に入社し、「東洋経済オンライン」の広告営業や商品開発を担当してきました。
山本と同じタイミングでストックボイスに移り、取締役としてテレビのスポンサー拡大やイベントの企画といった事業面を統括するとともに、将来のビジネスを構想しながら日々の業務が円滑に運営されるためにあらゆることに関わっています。
 
――ストックボイスの概要と事業について教えてください。

山本 ストックボイスは2004年に創業されました。創業者は倉澤良一と岩本秀雄の2名です。最初はインターネットラジオで株式市場の動きを解説する放送から始まりました。
06年には東京証券取引所内のスタジオを借りて、インターネット動画の配信も開始。08年からは「東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)」のサブチャンネルで「東京マーケットワイド」の放送を開始しました。この番組は、取引開始の午前8時半から取引終了後の午後3時50分まで、マーケットの状況や株式市況を解説しています。

インターネット放送では、テレビ未放送の番組も配信しています。
例えば、月~金の11時45分と16時15分放送の「楽天証券マーケットNEWS」「内藤証券7110マーケットTODAY」など、証券会社が冠スポンサーの番組もあります。
また、月~金の16時30分放送「今日の株式 明日の株式」は、1日の相場を総括する人気番組です。
さらに、有料会員限定のオリジナル番組や、「ストボフォーラム」(ファンミーティング)や「ストボIR・カンファレンス」などのイベントも開催しています。

 
 
――「東京マーケットワイド」について詳しく教えてください。

山本 株式相場はつねに変動していますが、「東京マーケットワイド」はそのライブ感を伝えることが特徴です。東京証券取引所内に2つのスタジオがあり、そこから生配信しています。
キャスター2人の掛け合いで進行し、台本はほとんどなく、スポーツの実況中継のような雰囲気です。ほかの作業をしながら「ながら聴き」できるよう工夫しています。もともとインターネットラジオから始まったため、耳に入りやすい構成です。
放送は東京だけでなく、神戸の「サンテレビジョン」、三重の「三重テレビ放送」でも行われており、東名阪の三大都市圏、約2500万世帯で視聴可能です。
同様の株式解説番組として「日経CNBC」がありますが、こちらは有料放送です。「東京マーケットワイド」は無料で視聴できる唯一の番組です。
サブチャンネルの視聴には手間がかかりますが、それでも多くの固定ファンがいます。わざわざチャンネルを切り替えてまで見てくださる方が多いのが特徴です。
 

東京証券取引所内にあるストックボイスのスタジオ
 
――広告にはどのような商品がありますか?

佐藤 主な広告商品は「東京マーケットワイド」のテレビコマーシャル枠です。番組の各コーナーは15分枠で、13分のコーナー終了後に2分のコマーシャルが流れ、次のコーナーへ移ります。インターネット放送でもコマーシャルを配信しています。
視聴者は個人投資家が中心で、現状では主なスポンサーは証券会社です。専門メディアであるため、スポンサーの社員が番組に出演するケースも多々あります。例えば、証券会社のチーフアナリストがゲストとして出演し、専門的な内容を解説してもらっています。もちろん自社の商品の紹介をするわけではなく、情報提供の一環としてお話しいただく形です。デリバティブなど複雑な金融商品は、証券会社の専門家に説明してもらうことが多いです。
当社主催のファンミーティングである「ストボフォーラム」にも協賛枠があります。証券会社はサービスを電話やネットで完結することが多く、ユーザーの声がわかりにくい状況ですが、イベントを通じて直接ユーザーと交流し、情報収集や発信の場として活用されています。
 
――広告主からの反応はいかがですか?

佐藤 例えば、ある証券会社が開催するセミナーの告知を番組内で行ったところ、応募定員にその場で達したことがあったそうです。毎日CMを流している証券会社のアナリストが番組に継続して出演していたため、視聴者に名前が定着し、このようなことが起きたのだと思います。継続的なCMでの露出が効果を高めています。
 
――フォーラムやIRのイベントについて詳しく教えてください。

佐藤 「ストボフォーラム」は毎年9~10月に東京、名古屋、神戸で開催しています。定員は東京・神戸が600名、名古屋が350名です。番組やキャスターのファンが集まるイベントで、キャスターの話をじっくり聞ける時間や、写真撮影、スポンサーやキャスターとの交流の機会も設けています。応募者数が非常に多く、全会場で抽選となっています。経済系のテレビ番組でこうしたファンミーティングが成立するのは、メディア業界でも珍しいと思います。
もう一つの大きなイベントが「ストボ・IRカンファレンス」です。2025年は東京・大阪・名古屋・札幌の4会場で開催し、各会場の定員は100名です。上場企業4社の社長などを招き、番組キャスターがインタビューを行います。開催日は原則土曜日で、参加者は個人投資家です。企業のIR担当者や社長が直接、個人投資家にアピールできる場となっています。
さらに、「資産形成フェスタ」というイベントも開催していて、2024年からは2月に開催しています。東京証券取引所から生配信するインターネット限定イベントで、約20社が参加します。年に一度の開催ですが、毎回多くの企業にご協賛いただいています。
参加者は個人投資家で、50代以上が多いですが、20代の男性や30代のカップル、親子で参加される方もいらっしゃいます。若い熱心な視聴者も増えています。
 

 
――2025年にストックボイスは東洋経済グループになりました。現在、どのような連携がありますか?

佐藤 まず広告面では、ストックボイスと東洋経済が共同で新しいセミナー企画を進めています。26年1月には共同でIRイベントを開催予定です。当社は個人投資家の集客力があるため、東洋経済や『会社四季報』のブランド力を活かして企業と連携したイベントを実現できると考えています。
今後は共催セミナーや資産形成フェスタなど、東洋経済の商品と組み合わせた企画もリリースしていきます。資産形成フェスタの協賛枠では、企業の方に出演いただき、その様子を映像化して配信する予定です。ストックボイスのYouTubeへの導線を「東洋経済オンライン」などに設置し、視聴者を誘導する仕組みも計画しています。
また、企業出版・カスタム出版との連携も検討しています。例えば、東洋経済が制作支援した統合報告書の内容を、社長が決算発表のタイミングで番組に出演して紹介するなどです。
「東京マーケットワイド」のIRコーナーではキャスターとの対話やインタビューを行います。番組の出演に関する詳細についてはお問い合わせください。
 
――今後、コンテンツやサービス面でどのような連携を考えていますか?

山本 ストックボイスのコンテンツと最も親和性が高いのは「会社四季報オンライン」だと思います。今後は、ストックボイスの番組内で「会社四季報オンライン」のコンテンツを活用したり、東洋経済の記者が注目業界や企業の解説を行ったりなど、さまざまな取り組みを進めていきたいです。

佐藤 広告面では、東洋経済、四季報、そしてストックボイスに愛着を抱いてくださっている個人投資家に向けた多くの広告商品を開発したいと思っています。とくにIR分野で、企業と個人投資家をつなぐ「ブリッジ役」としての役割を果たしたいと考えています。番組やイベントだけでなく、東洋経済のオンラインメディアや出版物など、さまざまな媒体を通じて情報を必要な人に届け、少し大げさかもしれませんが、「IRのプラットフォーム」的な立ち位置を目指します。
IRで困ったことがあれば気軽に相談できる存在になりたいです。できることを組み合わせ、最適なサービスを提供していきたいと考えています。
 
――最後に広告主の皆様へ一言お願いします。

佐藤 ストックボイスは個人投資家とのエンゲージメントが非常に高いメディアです。例えば、「東京マーケットワイド」のIRコーナーで上場企業の社長が直接語りかけることで、数字やテキストとは違った形で視聴者の心に訴えかけることができます。個人投資家に向けて商品やサービス、企業そのものを訴求したい場合は、ぜひご相談ください。

山本 ご検討いただける場合は、東京証券取引所内のスタジオもご案内できますので、ぜひお気軽にご相談いただければ幸いです。