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事例紹介

子育て世代の関心を切り口にブランドの価値を届ける

子育て世代の関心を切り口にブランドの価値を届ける子育て世代の関心を切り口にブランドの価値を届ける
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 フィッシングのグローバルブランド「DAIWA」を展開するグローブライド様は、東洋経済オンラインにてユニークな記事広告の連載を行っています。それは、自社製品の釣り用品やイベントを直接的にPRするのではなく、子どもの育脳や自己肯定感と自然体験との関連にフォーカスするというもの。教育感度の高い子育て世代の読者をひきつけています。出稿の背景にある狙いについて、グローブライド社 広報室室長の吉川隆氏に聞きました。

「釣り用品」という商材ならではのメディア戦略の難しさ

――まず、グローブライド様の事業内容について教えていただけますか?

吉川氏:われわれはライフタイムスポーツカンパニー「人生を豊かにするスポーツ」を掲げ、スポーツの新しい楽しみを創造し、自然と触れ合う喜びを世界中に広めることが企業のあるべき姿と考え、2009年に「ダイワ精工」から「グローブライド」に社名を変更しました。かねて釣り具のみならず、ゴルフ、テニスなどのスポーツ用品を幅広く手がけていますが、フィッシング事業の海外市場の拡大を推し進め、売上高の9割近くを占めています。

――東洋経済オンラインにご出稿いただく前は、マーケティングやプロモーションに、どのような課題を抱えていらっしゃったのでしょうか?

吉川氏:従来課題に感じていたのは、若年層へのアプローチと釣りという体験型商材ならではのリアルな訴求の難しさです。

――難しさの理由とは、何だったのでしょうか?

吉川氏:自然の中に身を置き、生き物への対峙を通して得られる感動は、文字やビジュアルでは理解し難いものです。コアなターゲットは釣り愛好家でおおむね年齢層が高いのですが、実体験なくして市場は広がりません。一方、子どもに自然体験をさせたいと考える親は、ここ10年ほどで増加しました。私の主観ではありますが、リーマンショックや東日本大震災を経験し、またコロナ禍にあって日常の生活そのものの価値観が変容する中で、子どもには自然というフィールドから生きる強さを学んでほしいと考える親が増えたように捉えています。われわれとしても、そうした潜在的なターゲット層にアプローチをするため、子ども向けの釣り教室を開催するなど、リアルな体験を重視したプロモーションを展開してきました。

――メディアを活用したマーケティング戦略は難しいと考えられていた、ということですね。

吉川氏:釣りに興味を持っている方に対してはメディアを通してアプローチできますが、そもそも興味がないと行動喚起につながりにくいと想像しています。また、親御さんの中には釣りに対して「危険」「つらい」「大変」など、負のイメージを持たれている方もいらっしゃいます。そのイメージを払拭し、釣りの価値を知っていただくためにメディアをうまく活用できればとは考えていました。
 

企業や製品のPRよりも“読者に有益な内容”を重視

――さまざまなメディアの中で、東洋経済オンラインの記事広告を選ばれた理由を伺えますでしょうか?

吉川氏:まず、ページビュー数の高さと幅広い読者層を持っている点を評価しました。子育て世代に広くリーチしたかったので、有料ではなく無料のサイトである東洋経済オンラインにメリットを感じました。次に、より深くて本質的な教育情報を知りたい層にアプローチできるのではないかと考えたからです。教育系メディアはいくつもありますが、釣りへの興味を持ってもらうには、釣りの楽しさだけを表層的に訴求しても響かないだろうと。それよりも、子どもにとって有益であることを科学的かつ論理的に伝えることで、釣りの価値を理解していただくことが、行動喚起につながるのではないかと考えました。

――2020年9月から連載していただいている記事広告は、脳医学者で東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授と、有識者や著名人との対談を通して、「自然体験の感動や好奇心が自己肯定感を育む」という気づきや学びを得られる内容で構成されています。釣りの魅力やメリットを直接訴求されていないところも特徴的です。

吉川氏:意識したのは、“いかにも広告的な内容”にしないことです。個人的にPR色の強い記事は敬遠されると思っているので、ストレートに釣りの紹介を主とするのではなく、想定する読者が知りたいであろうテーマを掘り下げることを重視しました。企画段階で東洋経済オンライン側からいろいろなテーマを提案していただきました。中でも子どもの自己肯定感をいかに育むかというテーマは、今読者が最も知りたいことなのではないかと想像を広げました。

育児情報としてだけではなく、自己成長へとつながる記事に

――自然体験と自己肯定感との相関関係を通して、間接的に釣りへの興味喚起を試みられたということでしょうか。

吉川氏:そうですね。われわれとしても、子ども向けの釣りクラブ組織(ダイワヤングフィッシング)を長年展開する中、リアルな釣り体験に参加されたお子さんたちの顔つきが行きと帰りで変わることから、自然体験における小さな成功体験が自信につながっていることを実感していました。その理由を的確に伝えられれば、子育て世代にも釣りに対する関心を持ってもらえるはずだと考えていたんです。こうした背景も相まって、東洋経済オンライン側のプレゼンテーションを基に「瀧教授に、脳医学の見地から、自然体験が自己肯定感につながる理由を語っていただく」という企画骨子が形づくられ、このテーマでコンテンツを続けて行こうと決めました

――連載はいずれもPV数が高く、記事の離脱率は低いということで、狙いが当たっていますよね。

吉川氏:瀧教授とゲストの対談形式にしたことが、功を奏したと思います。理論ばかりでは、読者の共感を得ることは難しかったのではないかなと。医学の知見を基に自己肯定感を語っていただける瀧教授と、パックンさんやサヘル・ローズさんのように、自分の言葉で自己肯定感について語れる方との対話は、非常に深くて面白いです。記事を最後まで読んでくださる方が多いということは、気づきを得られる内容だと認めてもらえているからこそではないかなと。子育ての参考としてではなく、自己成長に役立つ内容ですから、多くのビジネスパーソンにも気づきがある記事広告だと思っていただけたのではないかと考えています。

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