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  3. 【コニカミノルタジャパン様】
    自社技術を活用し、教育業界全体の課題解決への取り組みを発信。
    教育関係者のリード獲得を実現する
    「東洋経済education×ICT」のセミナー開催

事例紹介

【コニカミノルタジャパン様】
自社技術を活用し、教育業界全体の課題解決への取り組みを発信。
教育関係者のリード獲得を実現する
「東洋経済education×ICT」の
セミナー開催

【コニカミノルタジャパン様】 <br>自社技術を活用し、教育業界全体の課題解決への取り組みを発信。<br>教育関係者のリード獲得を実現する<br>「東洋経済education×ICT」の<br>セミナー開催【コニカミノルタジャパン様】 <br>自社技術を活用し、教育業界全体の課題解決への取り組みを発信。<br>教育関係者のリード獲得を実現する<br>「東洋経済education×ICT」の<br>セミナー開催
  • セミナー
コニカミノルタジャパン様は「まだ見えていない社会課題を解決しながら、持続的な社会を実現する」ことを目指し、教育現場の社会課題解決に取り組んでいます。
その中で、教育現場で展開している「tomoLinks(トモリンクス)」は、コニカミノルタ様が従来の事業で培った技術を活用した、教育データ分析AIサービスや学習支援サービスを中心としたソリューションです。
教育委員会・学校現場の教員の方に向けて、個別最適化学習のためのデータ利活用の重要性や、ソリューションの魅力を伝えることを目的に、「東洋経済education×ICT」にてセミナーをご開催いただきました。その狙いと効果について、ICW事業統括部 教育DX事業開発部 tomoLinksマーケティングリーダーの辰野友香様にお伺いしました。 

コニカミノルタジャパン株式会社
ICW事業統括部 教育DX事業開発部 tomoLinksマーケティングリーダー
辰野友香様

目指す「社会課題の解決」を教育領域で形に

──オフィス機器などビジネスソリューションのイメージが強いコニカミノルタジャパン様が教育事業を始めたきっかけを教えてください。

弊社は、「まだ見えていない社会課題を解決しながら、持続的な社会を実現する」ことを目指しています。私が所属するICW事業統括部はテクノロジーを活用した「新しい価値の創造」により、日本が直面する社会課題の解決を目指すAI・SaaSサービスを展開する部署です。今回お話しする教育現場の課題解決に加え、自治体や宿泊施設、医療機関における外国人とのコミュニケーション課題を解決する多言語通訳サービスなども行っています。
弊社で教育事業というと「意外」と言われることも多いですが、教員不足をはじめ、教育現場には課題が山積みです。社会課題を解決するという点で、弊社が取り組むべき事業だと考えています。

──教育事業ありきではなく、社会課題の解決から始まったのですね。さまざまな社会課題がある中で、なぜ教育の課題に取り組まれているのでしょうか?

不登校児童生徒や外国籍の児童生徒が増加しており、さまざまな事情で授業についていけないお子さんがいます。また、一人ひとりの子どもの特性や学力に合った個別最適な学びのニーズも高まっています。一方、先生の業務負担の増加や教員不足により、児童生徒一人ひとりに十分な対応ができない状況です。こうした課題は、コニカミノルタのテクノロジーが解決できるのではないか、という思いがありました。

弊社はカメラ画像処理技術や複合機の画像処理技術、AIの技術に力を入れてきました。蓄積されてきたこれらの技術や知見を活用して、教育分野に役立てることはできないだろうか──。そんな思いからスタートしたのがAI画像分析による授業診断です。この事業がスタートした頃に世界がコロナ禍に入り、リモート授業が浸透し始めたほか、教育におけるICT活用が広まっていったのです。
 

蓄積したAI技術を学習支援サービスに生かす

──社会課題解決を継続するにはマーケットとしてどう評価するかという観点も必要になると思います。

2019年から始まった「GIGAスクール構想」によって実現したのが、生徒1人につきデジタル端末を1台導入する施策です。最初に端末が導入されて4~5年が経つ24年から25年にかけてが、端末リプレースの時期に当たります。そのタイミングで、ハードだけではなくソフトでも更新が検討され、アプリを含めた学習支援市場が盛り上がってくると考えられます。
そこで弊社では、学習支援サービスの「tomoLinks(トモリンクス)」を23年にリリースしました。教育データ活用を軸に、先生の指導のサポートと子どもの個別最適かつ主体的な学びをサポートするソリューションです。
教育データの効果的な利活用により、個別最適な学びを実現するという点に魅力を感じてくださっているお客様が多く、おかげさまで、23年5月の正式販売開始以降、順調に利用者数は増加しています。

──tomoLinksにはコニカミノルタ様のどのようなテクノロジーが反映されているのでしょうか?

tomoLinksは主に「教育データ分析AIサービス」や「学習支援サービス」を提供しており、メインでこれを支えるのは弊社が蓄積してきたAI技術です。直近では、AI技術を発展させる形で、学校現場で使いやすい生成AIのサービスを開始しました。そのほかにも、カメラ画像処理技術や複合機の画像処理技術などもサービスを支えています。

──tomoLinksの生成AI活用について詳しく教えてください。

近年、生成AIが注目されていますが、教育現場で使用する場合には懸念がいくつもあります。例えばChatGPTには年齢制限があり、そもそも13歳未満の小学生は使用することができません。また専用IDを取得しなくてはならず、先生がそれを管理する手間がかかります。また、先生は誤った使われ方がされていないか児童生徒一人ひとりの利用状況を確認する必要もあります。
生成AI学習を導入するには、そのような多くの対応が必要となります。先生は通常の業務に加え、新たに生成AI対応が追加されることになれば、授業の進行に影響が出てしまうかもしれません。
そこで、tomoLinks「チャッともシンク」機能では、tomoLinksのIDで生成AIを使用でき、有害なワードをフィルタリングしたり、児童生徒の皆さんの生成AI利用状況を先生が確認できるなど、安心して授業で生成AIを、お使いいただきやすい形にしています。

さらに、大阪市様と「伴走型生成AI(仮)」の実証研究も開始しました。「伴走型生成AI(仮)」は、児童生徒の皆さんの自主学習をAIが学習指導要領や教科書に沿ってサポートします。教育データを活用し、一人ひとりの学習進度に合わせた自律学習ができるのです。
 

メディアの信頼性と他にはない教育現場が対象のリード獲得プランが決め手に

──tomoLinksが順調に実績を伸ばす中、2024年3月・8月に「東洋経済education×ICT」で2本のセミナーにご協賛いただきました。さまざまな教育系メディアやサービスがある中で小社をお選びいただいた決め手はどんな点でしたか? 

理由は主に2つあります。
1つはターゲット層が重なっていること。弊社のセミナーは教育委員会の方をターゲットとしています。「東洋経済education×ICT」の読者層には学校の先生はもちろん、教育委員会の方が多いため、ぴったりだと思いました。

もう1つはリード獲得プランの存在です。教育メディアやそのサービスを調べる中で、「東洋経済education×ICT」は効率的にリード獲得できるプランが充実していることを知りました。弊社は教育事業では後発なので、リードを効率的に獲得する必要があります。当時調べた限りでは、他の教育メディアさんにはそうしたプランがなかったため、非常に魅力的でしたね。
また、上司に相談した際に、「東洋経済なら安心だろう」とすぐに許可が下りました。東洋経済さんのメディアとしての信頼感が大きかったことも決め手になったと思います。

──ご協賛いただいたセミナーは2回とも、教育現場の課題や実例を中心とした内容でした。登壇者を含めて、御社のソリューションを前面に出してPRするものではありませんでしたが、それはなぜでしょうか?

まず、純粋に教育現場の課題解決のお役に立ちたかったということがあります。教育委員会の方にお話をお伺いした際、よく耳にするのが「教育データの利活用をしなければいけないとわかっているが、どうやっていいかわからない」というお声です。これは今後の教育業界全体の課題だと思いますし、テクノロジーに力を入れている弊社にとって、データ活用は親和性が高く、かつ教育現場の皆様のお役に立てるテーマでもあります。

また、一般的にはコニカミノルタにはまだ教育事業の印象があまりないと感じています。そこで、弊社の名前やソリューションを前面に出さずにテーマの内容を強く訴求することで、まずはターゲットとしている教育現場の皆様に関心を持っていただき、お集まりになりやすいセミナーを目指しました。
 

ターゲット層に届いた2回のセミナーに手応え

──セミナーを2回開催されましたが、手応えはいかがでしたか?

1回目の集客結果が500人以上で、内訳として、ターゲットとしていた教育委員会の方も期待どおりに集まり、学校の先生と合わせて教育関係者が全体の5~6割を占めています。セミナーの登壇者や講演内容も相まって、非常によい結果でした。
1回目の登壇者には幅広い層で興味が持たれていたテーマを中心に講演いただいたのですが、2回目は学力調査結果の分析という、より具体性に踏み込んだ内容だったため、400人くらい集まってくださったらいいなと思っていました。しかし、予想を大きく上回る500人以上もの方にご参加いただきました。セミナー自体の評判もよく、アンケートの回答率もかなりよかったですね。
どちらのセミナーも多くの方を集客していただけ、また、ターゲットとなる方にご参加いただけたという点で、ご一緒できてよかったと感じています。

──最後に、御社の教育事業への思いをぜひお聞かせください。

tomoLinksチームは「先生が、先生にしかできない仕事に集中できるように」という思いを持っています。今、学校の先生はさまざまな業務を抱えているからこそ、お子さんと関わる時間を増やせるよう、ITの力で業務の効率化をサポートしていきたいですね。

そして、児童生徒の皆さんに対しては「明るい未来に向かって進んでほしい」という思いを持っています。今、さまざまな事情で授業や学習についていくのが大変なお子さんたちにも学ぶ楽しさを知ってもらいたい、得意なことや好きなことがあるお子さんは特性をより伸ばしてもらい、望む未来に進んでいってもらえるよう、弊社のテクノロジーの力でサポートしていきたいと思います。