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印刷物だからこそ伝わる「熱量」がある!東洋経済のカスタムムック制作とは?

印刷物だからこそ伝わる「熱量」がある!東洋経済のカスタムムック制作とは?印刷物だからこそ伝わる「熱量」がある!東洋経済のカスタムムック制作とは?
  • 社員インタビュー
 東洋経済ブランドスタジオのサービスの1つに、社史、広報誌、企業出版など、お客様のご要望に応じてコンテンツを制作する、カスタム事業があります。
 ブランドスタジオ カスタム事業部の所属で、主にムック(雑誌)や月刊広報誌を手がける長谷川大祐(はせがわ だいすけ)に、ムックの制作や活用について聞きました。
 

ムックが持つ「ビジュアルで説明できることの優位性」

ーーこれまでの長谷川さんのキャリアを教えてください。

 前職では、20~30代の男性ビジネスパーソン向けの週刊誌で、編集記事とタイアップ記事の企画・制作を担当していました。また、並行して連載や自分で企画立案した書籍の編集も手がけていました。2020年ごろからはWebメディアでも記事を展開し、オンライン、雑誌、書籍それぞれで編集制作の経験があります。

 東洋経済には2022年2月に中途入社し、ビジネスプロモーション局カスタム事業部で、主にムックと広報誌の制作を担当しています。そのほかにも企業のホームページに掲載する記事の制作や、社史の制作などの事業に取り組んでいます。
 今後は、メディア制作部も兼務し、「東洋経済オンライン」に掲載する記事タイアップの制作を担当する予定です。





ーー書籍の一種で「ムック」という形式がありますよね。いわゆる雑誌のフォーマットです。ムックのカスタム出版はどういった特徴があるのでしょうか?

 大きな特徴は判型(サイズ)とデザイン的な誌面構成にあります。書籍は四六判(A4の半分程度)が一般的なサイズですが、ムックはA4サイズになります。そのため、書籍よりも大きな誌面で写真や図版、イラストを使い、ビジュアルを際立たせて内容を構成できます。大きな見出しやキャッチコピーなど、文字もデザイン的に見せることができますので、視認性を高めて読者に訴求できるのも特徴です。
 例えば、企業の導入事例を考えると、ビジュアルで説明できる優位性は実は結構強いんです。商品としてのモノを提供する企業はもちろん、サービス業だとしても、その仕組みを図解したり、担当者の顔を載せたりすることで多くのステークホルダーに訴求することができます。ITやコンサル業界などのお客様にもぜひご活用いただきたいですね。
 加えて、ムックの特性として、「つまみ食い」ができることが挙げられます。書籍は基本的に前から順に読むことを想定していますが、ムックは読者が気になる特集や企画を、途中のページから読んでもある程度は完結します。もちろん、つくり手としては全ページを読んでもらうために全力を尽くして企画を考え、構成を練りますが、現実的に全ページを読まない人が多いことも理解しています。ただ、それはムックの武器にもなると考えていまして、特集や企画の間口を広げて多くの読者にアプローチすることも可能だと思っています。

 一方で、ムックは書籍よりページが少なくなる割に、制作コストは高くなります。
 ムック一冊には15~25本程度の企画が入ります。その企画の分だけ、ライター、編集者、デザイナー、カメラマン、イラストレーターなどの費用がかかり、印刷代も書籍よりも高くなります。企画数と、ビジュアルで表現する分の費用とお考えいただくといいかもしれません。
 ですので、私たちからムックばかりを提案することはなく、ご要望やご予算に応じて、制作する書籍の種類をお勧めしています。
 

お客様の熱量をアピールできるのは、カスタムムックならではの魅力

――ムックは、お客様の自社製品やソリューションの訴求を目的で制作されることが多いですよね。その際の主な活用方法はどのようなものがあるのでしょうか。

 活用方法としては、営業ツールがいちばん多いと思います。出版のタイミングに合わせてお客様が営業先や得意先を集めてイベントを実施し、配布するといったケースもあります。
 お客様の自社製品やソリューションを知っていただくために、社長や社員に取材するだけでなく、有識者のインタビューや対談などもよく依頼されます。有識者の力を借りると、お客様の産業そのものの背景や問題点、あるいはそこに潜む社会課題を解説してもらうことができます。そして、お客様のサービスが実は課題解決に役立つというようなストーリーが作りやすくなるからです。このようにして、さまざまな角度から企業やそのソリューションの魅力を伝えるために外堀りを埋めたり、深掘りしたりしてに仕上げています。
 そのほかにも、創業の節目や上場のタイミングなどで、企業の歩みを紹介する目的でもご活用いただいています。インナーブランディングを考えると、仰々しい社史を制作しても社員に敬遠されてしまうのではないかという懸念から、読みやすくビジュアルを重視したムックを選ばれるお客様もいます。社長インタビューや企業の歴史の振り返りから、社員に自社理解を促進することができます。
 SNSや自社メディアを使って手軽にオンラインで広報できる今の時代だからこそ、ムックという紙の印刷物を配布するということが、企業の熱量をアピールすることにもつながっているのではないかと思います。A4サイズいっぱいに組まれた写真とテキストの迫力は、スマホやPC画面より強いと信じています。


ーーその中で、東洋経済のムック制作の強みはどういった部分でしょうか?

 先ほど紙のよさを熱く語りましたが、強みの1つはデジタルとのシナジーになります。小社の東洋経済オンラインで実施した記事タイアップを、そのままムックに仕上げることができますし、その逆もあります。東洋経済オンラインの読者である一般ビジネスパーソンに対する影響力は一定程度ありますので、その影響力を活用できる制作体制は強みであると考えています。
 とある企業では、東洋経済オンラインでの年間を通じての記事タイアップとムックを同時に発注いただきました。オンラインの記事では、クリック率や読了率なども報告するため、それらのデータをムックにも活用してコンテンツを企画するという構成により、紙とオンラインの強みをうまく生かせた例だと思います。

 また、先人たちが築いた東洋経済の持つブランド力と、東洋経済ブランドスタジオの持つ企画制作力も強みです。
 以前、有識者インタビューを実施した単発の記事制作を担当させていただいた際に、有識者の方をアサインできるメディアのブランド力と、専門的な内容を理解し取材するノウハウを駆使して、一般読者に理解しやすい記事にまとめたことを評価していただきました。




ーー長谷川さんが業務をするに当たって、最も心がけていることや、目指していることがあれば教えてください。

 お客様のニーズやご要望を、なるべく直接お話ししてヒアリングすることを心がけています。
 メールだと、どうしてもニュアンスが伝わらず、コミュニケーションに齟齬(そご)が生まれてしまうことがあります。なので、小さなことでもなるべく直接もしくはお電話で、どういったお考えかを丁寧に伺い、理解することに努めています。
 これはお客様だけでなく、ライターやカメラマンなど、制作に関わる方に対しても同じことです。自分の人となりを知っていただき、打ち解けてお仕事ができるような環境づくりを大切にしています。
 コロナ禍でリモートでのコミュニケーションが多くなり、対面でお会いできることに、以前よりうれしさを実感しています(笑)。
 いちばんうれしいのは、「会社の看板はあれど、長谷川だから仕事をお願いしたい」と言っていただけることです。
 今後も、しっかりお客様を理解したうえで、プロの視点で、お客様が考えていることをコンテンツの形で具現化するお手伝いができればと考えています。