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「売れる」企画を作る。ブランドスタジオ・メディア制作部の近未来

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  • 社員インタビュー
 記事広告や動画広告など、東洋経済ブランドスタジオの企画・クリエーティブ全般を担うメディア制作部。
読者の活字離れや動画シフトなど、メディアを取り巻く環境が厳しくなる中、どのように価値を発揮していくべきか。2023年6月より部長に就任した津田真吾に話を聞きました。

「可処分時間」の奪い合いの中で

――これまでのキャリアについて教えてください。

 私はいろいろな職場を渡り歩いてきています。大学卒業後、レコード会社に就職しました。宣伝や制作の仕事を4年間担当し、宇多田ヒカルなど大規模なプロジェクトにも参加。その後、CDやDVDの商品企画をする中でパッケージとしての出版物に興味を抱いたことで、出版業界へと転身しました。
 出版社では雑誌やムックの編集に携わりました。企画でいかに売り上げを上げるか。徹底的に突き詰める日々。さまざまな特集や企画を立てては、次々に世に送り出していく……。そうして8年間目まぐるしく編集の仕事をして、気づけば2010年代前半になっていました。
 当時、遅ればせながら出版業界でもインターネットを活用したメディアが登場し始めていた時代でした。インターネット上で展開するコンテンツ制作が今後成長するだろうと考え、東洋経済新報社に入社。「東洋経済オンライン」の記事広告のディレクターとなりました。

――「東洋経済オンライン」の記事広告の黎明期から携わっているのですね。

 そうですね。まだ「東洋経済オンライン」が現在のように月間2億ページビューもない時代で、記事広告の需要もさほど大きくない時代でした。「記事広告とは何か」をお客様に説明する機会も多かったですし、「やる意味あるの?」「どんな効果があるの?」というご意見も多くいただいていました。
 そこから徐々にPVも増え、提供できるサービスも増え、記事広告も広告展開の定番のメニューになり、現在に至ります。私は現在もオンラインのコンテンツ制作を中心に行いつつ、『週刊東洋経済』の広告制作や、データ分析などさまざまな業務を担当しています。また部長として日々メンバーのマネジメントも行っています。


――技術やプラットフォーム、ユーザーのコンテンツの消費の仕方など様々な変化があったと思います。昔と今とを比べて感じていることはありますか。

 広告にしろ、企画にしろ、昔は1回火がついたら長かったですね。1つの話題を1週間・2週間と、いかに維持させるかが仕掛ける側の腕の見せ所でしたから。しかし今は本当に一瞬で終わってしまいますよね。場合によっては1日で別の話題に移り変わってしまいます。昔は情報を入手するコストが高かったですが、今は何でも無料になっています。スマートフォンを開けば面白いコンテンツがいくらでも手に入りますから。
 そんな情報環境の中で、コンテンツの制作者としては、有象無象の情報の中で読者にいかに「読みたい」と思ってもらえるか、そこの勝負を日々、試行錯誤しなくてはいけません。ライバルは経済誌系メディアだけではなく、SNSやゲーム、動画プラットフォームなどたくさんあります。文字どおり、読者の「可処分時間」を奪い合っているわけですよね。

――なかなか厳しい戦いですよね。そんな中で、「東洋経済オンライン」はどういう点が強みだと思いますか。

 伝統と革新を兼ね備えている点にあると思います。
125年以上続く経済メディアであるという点、ファクト重視の編集姿勢が一貫している点、そして社会や読者に有益な情報を届けるという方針が、読者の方に安心・信頼して読んでいただける理由になっていると思います。
 一方で、コンテンツを載せるプラットフォームは先端の技術を次々と取り入れています。閲読体験を損なわないUI(ユーザーインターフェース)の導入や、詐欺広告の表示をブロックする仕組み、音声や動画、SNSでの情報発信など、発展の早いインターネットの技術やトレンドをいち早く導入している点も強みだと思います。
 

売れる企画を作る部隊

――メディア制作部とメディア制作部が作るコンテンツの強みはどういったところにあると思いますか。

 メディア制作部には品質にこだわり、お客様に喜んでもらえるものを作りたいという意欲を持ったメンバーがいます。
動画制作会社出身、ファッション誌出身、ジャーナリスト出身などバックグラウンドが多彩で、若手からベテランまで在籍しています。
単純に記事広告を作って掲載して終わり、というわけでなく、いかにお客様が抱える課題をコンテンツ面で解決できるか真剣に考えています。
「東洋経済オンライン」の記事広告がお客様にご好評いただき、小社のビジネスとして成長してこれたのも、伝統と革新に加えて、制作ディレクターのお客様に寄り添う姿勢が評価していただけたからだと考えています。

――メディア制作部のこれからについて教えてください。

 メディアを取り巻く外部環境はますます厳しくなっています。「可処分時間」の奪い合いは激しくなっていますし、消費者の情報取得の仕方や、好むコンテンツも、常に移り変わり続けています。私たちも現状に満足せず、つねに進化していかないといけません。
新しい企画や表現への取り組み。信頼性・品質をさらに上げること。そのために制作ディレクターの個々のスキルを高めていく必要があると思います。

――具体的にどのように。

 現在行っているのが、ワークショップの開催です。新しい表現のあり方を模索するチームと、ときにはデータも取り入れながらコンテンツの質を高めるチームの2チームに分かれて、それぞれ研究を行ってもらっています。
その結果は日々の業務に還元していくほか、新たな企画の提案にも生かしていきます。メディア制作部からも「売れる」企画を出していきたいと考えています。


――これからどのような部にしていきたいとお考えでしょうか。

 人数が多いように見える部ですが、実態としてのリソースは十分とはいえません。メニューの増加に伴い工数も増えていますし、他部署との兼業の部員も多くなっています。
だからといって保守的になるのではなく、攻めの姿勢を貫きたいです。もっとできる領域を増やしていき、お客様の課題は何でも受けられる部隊にしていきたいです。そのための体制の強化とノウハウの蓄積に力を入れていきます。
 加えて、営業的視点も併せ持っていきたいと考えています。現在はディレクターですが、より視野の広い「プロデューサー」への進化を見据えられたらと思います。

――売れる企画を作るということですね。

 そうですね。受注した案件をこなすだけではなく、積極的に生み出していくということです。
ただ単に目新しい・面白いだけの企画では駄目です。お客様にとっても出稿・協賛の魅力やメリットがあるものでなくてはいけません。そこはビジネスをプロデュースするという視点が必要になってくると思います。
 それには営業だけではなく、東洋経済ブランドスタジオの専門部隊であるセミナー事業部とカスタム事業部との連携も欠かせないと思います。ブランドスタジオの力を結集し、ビジネスの課題を解決するソリューション部隊として、お客様にもっと信頼される存在になっていきたいと思います。