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「面白さ」が高める顧客満足

「面白さ」が高める顧客満足「面白さ」が高める顧客満足
  • 社員インタビュー
企業のマーケティング課題の解決をお手伝いする東洋経済ビジネスプロモーション局。
今回は同局カスタム事業部長の新井泰嗣に、自身のキャリアや、カスタム事業部で実現していきたいことを聞きました。
ーー自己紹介をお願いします。

 カスタム事業部長の新井泰嗣です。東洋経済新報社に入社してからの8年は、メディア制作部で記事広告の制作に従事していました。IT企業やコンサルタント企業の担当をすることが多かったですが、一方、BtoC企業や、自動車メーカーのお客様を担当していました。2022年度にカスタム事業部に転部となり、7月より部長に就任しました。前職の出版社では、8、9年ほど週刊誌の記者、編集者をしながら、記事広告の制作にも携わっていました。

ーー東洋経済ビジネスプロモーション局ブランドスタジオの「カスタム事業部」について教えてください。

 カスタム事業部は企業出版、社史、広報誌、オウンドメディアなど、お客様向けのコンテンツを制作する部署です。お客様の持つ課題に合わせ、「カスタム」の名のとおりオーダーメイドで、コンテンツの制作プランをご提案します。書籍や雑誌、広報誌のような紙のメディアだけではなく、お客様が運用するオウンドメディア内の記事や動画を制作するなど、さまざまな媒体でのあらゆるコンテンツのご相談に対応させていただいています。

 またカスタム事業部の特徴としては、営業からコンテンツ制作、納品、その後のアフターケアまで一貫して同じ担当者が対応させていただく点が挙げられます。カスタム事業部では、お客様と二人三脚でコンテンツ制作に取り組みますので、メンバー一人ひとりがコンサルタント兼コンテンツ制作者といえます。


ーーこれまでのご自身の経験やキャリアは、カスタム事業部という新たな部署での仕事にどう影響すると思いますか?

 コンテンツ制作の基礎的な部分はこれまでの経験が生きていると思います。前職では、コンテンツを作る前にまず、読者のペルソナを意識するように繰り返し言われていました。想定する読者がどういったシチュエーションで、どういう見出しだったら、雑誌をレジまで持っていってくれるか。週刊誌ですから、ターゲットである中年男性がコンビニや駅の売店でどの雑誌を買おうか品定めするところを具体的に想像するわけです。その作業があることで、制作するコンテンツの焦点が定まってきます。「ターゲットを設定し、逆算してコンテンツを作る」ことは、面白いものを作るという点で、メディア制作部でも、カスタム事業部でも役に立っています。

 出版社における広告の仕事は対お客様、対読者という2つの側面があります。お客様のご意向に沿うように努めることはもちろんですが、出版社としてコンテンツを制作している以上、書籍でも雑誌でもウェブコンテンツでも読者に「面白い」と思ってもらう必要があります。メディア制作部でも、お客様のご意向とコンテンツの面白さの比重はつねに意識してきました。ときには伝えたいことばかりが先行しているお客様に対し「どのような内容を読者は読みたいと思っているか、どうすれば読者のお客様に対する理解を促進できるか」など、丁寧に説明することを心がけてきました。「面白さの追求」は、メディア制作部の記事広告の制作でも、カスタム事業部のコンテンツ制作でも変わりはありません。

 というのも、面白いコンテンツであってこそ、お客様の最終的な満足度につながるからです。ご意向どおりに進めて誰も読んでもらえないコンテンツになったら、誰も得をしません。

 カスタムの仕事の場合、一案件の期間が長いこともあって、お客様が一度われわれの仕事ぶりを認めてくださると、別のお仕事のご相談をいただけることもあります。丁寧な対応や面白いコンテンツを提供することで一歩ずつお客様の満足度を高めていき、お互いにとってウィンウィンな関係が構築できる、そんな組織にしていきたいと思います。

ーー「面白さ」とはどのようなものだと考えていますか?

 小社で言う面白さは「好奇心」の中にあると考えています。人は何か新しい知識や事柄に触れたとき、好奇心を動かされて面白いと感じますが、難しいのは「まったく新しいもの」だと自分との距離が遠すぎて、あまり心が動かないことです。

 人の心が動くポイントは、「自分が知っているものの周辺や深層」にあります。自分が知っているつもりだった事柄に自分が知らない新しい側面や見方、事実があることを知ったとき、人は好奇心が揺さぶられ、面白いと感じます。

 ですから、お客様が伝えたいものと読者との間に距離がある場合、ストレートに伝えても読者の心は動かされません。そこにこそ、われわれが介在する価値があります。旬の事柄や有識者などを使って、読者が興味を持っていることにお客様が伝えたいことをつなげます。そうやって読者にとって面白いコンテンツを制作していきます。



ーー今後、カスタム事業部をどのような組織にしていきたいか教えてください。

 カスタム事業部のビジネスには、まだまだ可能性があると考えています。書籍や社史も多くのお問い合わせをいただいてますが、最近、お客様からコンテンツ提供(オウンドメディア)のご相談をいただく機会が増えました。15年ごろに一時期、企業のオウンドメディアが急増し、その後急速に消えていったことがありました。得られるリターンが運用コストに見合わなかったからだと思うのですが、オウンドメディアがまた見直され始めているのかもしれません。

 この背景には、マーケティング基盤の変化があると思います。Google Chromeではクッキー廃止が予定され、今後本格的なクッキーレスの時代がやってきます。そうすると他社に頼ったマーケティングは精度が大きく落ちるため、自社で顧客の情報を保有する必要性に迫られます。お客様がサイトに足を運ぶきっかけとなるコンテンツの制作ニーズが高まっていると感じています。

 ただ、現状では、コンテンツ制作に苦戦する企業様が多いように見受けられます。それはやはりコンテンツに「面白さ」が足りないからではないかと思っています。小社は、127年、日本経済を支えるために、読者が求めるコンテンツを考え、制作してきました。そうした歴史があるからこそ、読者に読まれるコンテンツ作りのノウハウと知見を持っていると自負しています。

 お客様の課題解決につながる「面白い」コンテンツの制作に、一緒に取り組みをさせていただきます。ぜひご相談いただけたらと思います。