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「どんな広告展開、切り口が効果的?」オカムラさんの例

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東京で「ラボオフィス」展開のタイミングだったが

 
 「やるなら、いつもと違った展開がいい」
今期は、この一言から始まりました。オフィスづくりを手掛けるオカムラ・大野さんのお言葉です。オカムラさんは、2014年から担当させていただいているので、もう5年のお付き合いになりますが、大野さんには当初からお世話になっています。


オカムラ 大野さん

 「週刊東洋経済」には、巻頭にタイアップ広告企画「ビジネスアスペクト」という人気のスペースがありまして、オカムラさんにはこちらを中心にご出稿をいただいてきました。「今期も出すならアスペクト」というのは共有していましたが、問題となったのは内容です。

 昨年までは、「オカムラはオフィス家具メーカー」ではなく「オフィスを通じて企業の競争力向上を実現するパートナー」であることを、オカムラさんの取り組みや顧客企業への取材を通して伝えてきました。もちろん、ものづくりをやめたわけではありません。オカムラさんには機能性、デザイン性に優れた名作家具が数多くありますが(個人的には、いつか「コンテッサ」に座って仕事がしたい!)、「ものづくりは、どこにも負けない」というポジションを保ったまま、ことづくりにも取り組んできたのです。

 働きやすくて、社員一人ひとりが能力を最大限に発揮できるオフィスとは、どんなオフィスか。効率よく働くことができて、クリエーティブな思考が刺激されるオフィスとは、どんなオフィスか。さまざまな視点から新しいオフィスのあり方を探るべく「ラボオフィス」を開設。自ら実験的な試みを行って、得られた経験を顧客への提案につなげています。その取り組みを取材し、タイアップで何度か紹介させていただきました。大阪から始まったこの「ラボオフィス」を、今年はいよいよ東京で展開するとあって、今期はその取り組みを紹介できるのではないかと個人的には楽しみにしていました。
 

個にフォーカスした働き方のリアルを紹介

 
しかし、です。東京における「ラボオフィス」」の取り組みは、すでに他誌で掲載済みとのこと。正直なところ「同じような展開に飽きた」ともお話しされていました。

 では今期、何を提案したのか。広告展開で3案、セミナー開催1案の計4案を提案しましたが、最終的に採用いただいたのは有識者にご登場いただく広告展開でした。キャラクターの異なる有識者にご登場いただき、どんな空間がいいアイデアを生むか、効率よく働けるのか、意思決定の精度が高まるのかなど、それぞれのお仕事の内容に合わせて個にフォーカスした働き方のリアルを紹介したのです。クリエーター集団ネイキッドのCEO・村松亮太郎氏をはじめ、仕事と育児をパワフルに両立させるワーク・ライフバランス社長の小室淑恵氏などにご登場いただきました。


ネイキッドのCEO・村松氏(左)、ワーク・ライフバランス社長の小室氏(右)

 「有識者の方々からの、働きたい場所、好きな場所、良さそうな場所についてのコメント・写真から、いま求められている通り一遍な(金太郎あめのような)働く場とは違った環境、個々人の嗜好の場を設定する重要性が導き出され、読者に興味を持って読んでいただける内容になればと考えています。そして、そのソリューションは、弊社に用意されており、うまくオカムラやショールームに結び付けばよいと思います」

 そうお話しされたのは、現在オカムラで広告をメインで担当されている太田さんです。オカムラという企業名の露出は極力控え、それぞれの働き方にフォーカスして、読後感として働く場所の重要性を感じていただける内容で展開しました。クライアントさんの理解がないと、なかなかできない展開です。毎年のことですが、こちらはウェブ転載も行いました。

 最後に・・・・・・ディレクターという仕事は、ビジネスの最前線で起きる出来事を真っ先に取材ができる魅力的な仕事だと思います。クライアントのお話と併せて、周辺からも情報を集め、クライアント、さらには業界の状況を知り、課題を共有します。そのために東洋経済ができることは何か、あらゆる角度から考えるやりがいのある仕事です。ここでは具体例を交えながら、どんな展開ができるのか、どのような切り口が効果的なのか、印象的な事例を少しずつご紹介していきます。ごあいさつが遅れましたが、こちらのコラムは広告の制作ディレクターをしております細川めぐみが担当しました。