誠実で質の高い媒体に育てるために、愚直に取り組む|東洋経済オンライン武政編集長インタビュー(後編)

誠実で質の高い媒体に育てるために、愚直に取り組む|東洋経済オンライン武政編集長インタビュー(後編)

コラム編集部

ウェブメディアの競争が激化する中、私たちが目指しているものは何か

「しっかりと内容が詰まった記事が、ちゃんと読まれる時代になってきた」。こう指摘するのは2018年12月に東洋経済オンライン編集長に就任した武政秀明だ。インタビュー後編では東洋経済オンラインの読者の傾向などについて語った。
 

 

内容ある長い記事が、よく読まれるようになった

――読者の傾向に何らかの変化は見られますか。

武政 ウェブメディアはスマホの普及とともに大きく発展してきましたが、その過程で情報の選別もより強まったと考えています。よく「東洋経済オンラインでは短い記事が読まれるのか、長い記事が読まれるのか」と聞かれるのですが、今は明らかに長い記事が読まれるようになっています。

 しっかりと内容が詰まった記事が、ちゃんと読まれる時代になってきたのです。ストレートニュースの消費されるスピードが非常に速くなってきた中で、より独自性のある読み物が求められるようになっているのです。

――実際、「ついに始まる?アパレル「ゾゾ離れ」の現実味」など、記者が執筆した独自の企業分析記事が大きな反響を呼ぶこともありますね。

武政 東洋経済オンラインの記事が読まれるのは、信頼に足る、中身の詰まった情報だからだと確信しています。今という時代は、本物が問われていると思っています。読者は賢く、何かを判断する際のヒントになるようなよい記事を選別して読んでいるのです。

 そうした意味では、上場企業や主要業種をカバーする記者集団と、企業や自治体などのデータ部門といった社内のリソースを借りることができる環境は大きなチカラになりますね。

 一方、東洋経済オンラインはウェブメディアであると同時に、ウェブマガジンであると思っています。例えば新聞、TVで扱うようなストレートニュースに対して、独自の切り口で論評できるような書き手の開拓をさらに進めていきたいですね。世の中の関心がどこに向いているのか。ニュースから時間が経っていても、東洋経済らしい切り口で情報を提供していきたい。しかも、それを継続的に分厚くできればと思っています。

 

ブランド価値向上を図り、影響力あるメディアに

――「媒体のパワー」を増すために、どのような取り組みを考えていますか。

武政 ユーザーインターフェースもさらに充実させていきたいと思っています。そのために、ウェブデザイナーやエンジニア、マーケティング担当者らと連携を強めて、最新テクノロジーを活用し、媒体の価値を総合的に高めていきたいと考えています。

 また、媒体のブランド力についても、さらに価値を高める仕掛けを行っていきたいと考えています。日本のウェブメディアの中で、月間2億PVを達成したメディアは多くはありません。東洋経済オンラインはその1つに名を連ねています。

 しかも、新聞社系と比べ、1日の記事本数が少ないことを考えれば、1本当たりのPVではもっと誇っていいと自負しています。今後も影響力のあるメディアとして、さまざまな施策を講じていきたいと考えています。

――最後にメッセージをお願いします。

武政 東洋経済オンラインを誠実で質の高い媒体に育てていきたい。より愚直にそこに取り組んでいきたいですね。社会から期待されている東洋経済新報社の役割を認識したうえで、誠実に読者と向き合っていきたいと思っています。

 

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