第3回 パブリッシャーとしての責務を果たしていきたい

第3回 パブリッシャーとしての責務を果たしていきたい

コラム編集部

パブリッシャーだから提供できるもの
東洋経済オンラインの圧倒的な強みとは何か

読者のリテラシーは急速に高くなっている

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――東洋経済オンラインの課題とは何でしょうか。

 山田 読者ファーストが完璧にできているとはまだ思っていません。常に課題を抱えながら、その課題解決に務め、読者ファーストであることを愚直に目指していきたいと思っています。足元の読者数は確実に増えており、私も周囲から東洋経済オンラインの記事を読んでいると、よく言われます。ヤフーのような巨大サイトで私たちの記事が読めることも読者数の増加につながっていると思います。

――連載面を含め、今後の記事づくりの展望はいかがですか。

 山田 3月に「自動車最前線」という新しいテーマタブを設定しました。今後、読者の関心が強く、なおかつ継続的に付加価値の高い記事を提供できる分野については「○○最前線」という名称で深掘りのテーマタブを増やしていければ、と考えています。準備に時間が掛かるため、量産することはできませんが。

 システム的には「著者フォロー機能」を設けるべく、準備を進めています。フォローしているお気に入りの書き手が新しい記事を公開したら、そのことを読者に通知してあげることで読み逃しがないようにしよう、という読者ファーストの機能です。

 フォロワー数が多い書き手については、セミナー開催、連載の書籍化、または有料メルマガなどの展開も検討しています。

 自分自身もそうですが、お気に入りの書き手の記事は見逃したくないものです。そうしたファンについても大事にしていきたいと考えています。私たちはパブリッシャーではありますが、システム面でもこうした新しい投資を積極的に行っています。個別記事のページビュー数、コメント欄への書き込みに加え、この著者フォロー機能のデータも活用し、記事企画に役立てていこうと思います。

 

読まれにくい海外ニュースも 工夫して読者に届けたい

――ビジネスパーソンが知りたい記事をつくるという点で、編集をするうえで気をつけていることはありますか。

山田 取り上げる企業については、売り上げ規模だけでなく、株の人気や注目度についても考慮してカバーするようにしています。この感覚は経済誌系メディアならでは、なのかもしれません。

 また、海外ニュースについても意図的にふんだんに取り入れています。4月からは北朝鮮分析サイトとして定評のある「NK News(北朝鮮ニュース)」と日本における独占的な翻訳契約を結び、同サイトの独自ニュースをタイムリーに配信しています。


――記事配信以外の分野では、どのような工夫を考えていますか。

山田 映画試写会、講演会など、ファンのための無料イベントを積極的に行っています。この目的は、東洋経済オンラインを身近に感じてもらうためです。実際、イベントにお越しいただいたお客様からは「あの記事は面白かった」「もっとこういった記事を増やしてほしい」といった意見を直接いただくことができます。

 加えて、3カ月に1回のペースで「東洋経済オンラインメディア戦略セミナー」を開催していました。2018年3月は動画をテーマに開催し、6月はSNSをテーマに開催します。これによってメディアが抱えている課題解決の一助になろうと思っています。
 
[了]

 

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