第1回 刹那的な反響を追うのではなく、読者との対話を大事にしたい

第1回 刹那的な反響を追うのではなく、読者との対話を大事にしたい

コラム編集部

パブリッシャーだから提供できるもの
東洋経済オンラインの圧倒的な強みとは何か

35~45歳のビジネスパーソンを
コア読者に雑誌的記事を提供

――どんな読者をターゲット想定しているのでしょうか。

 山田 20~40代のビジネスパーソンを主な読者ターゲットとしていますが、コア読者として35~45歳の働き盛りのビジネスパーソンを想定しています。そのため、仕事の合間の短い時間でも気軽に読めて、なお専門知識が得られるような記事づくりを心掛けています。記事の分量についても1本の記事で話が必ず完結するよう工夫しています。その結果、記事1本当たりの文字数が2000~3000字と他媒体と比べ多くなりがちですが、出版社が提供する記事として、やはり雑誌的な要素をもった記事づくりを大事にしていきたいと思っています。もし前編、後編と記事を2本に分けた場合でも、各回で単純にぶつ切りにするのではなく、それぞれが独立したコンテンツとして読めるような工夫もしています。

――扱うジャンルや読者の男女比率についてはいかがですか。

 山田 扱う記事のジャンルは幅広く、読者の男女比率は6:4となっています。もちろん記事によって男女比率は変わってきます。興味深いのは、例えば自動車関連記事となると、男9:女1と圧倒的に男性の比率が高くなることです。これが鉄道関連記事だと男7:女3となるのですが、クルマの世界は圧倒的に男性のものであることがわかるのです。

 また、扱うジャンルについては、お金にかかわるものは日々の生活から国家の財政まで、すべて経済記事だと捉えています。とくに生活に身近な経済記事は、読者からの反響も多く、これからもできるかぎり読者のニーズに応えた記事を提供していきたいと考えています。

 
――ほかのニュースサイトと比べて、とくに力を入れているものは何でしょうか。

 山田 ニュース解説に力を入れています。とくに大きな経済ニュースが報道された際には、その翌日に新聞記事とは異なる切り口で、より深い解説記事をタイムリーに提供できるように努めています。また、最近のウェブ記事では主義主張を前面に出すことが奨励されているきらいがありますが、私たちは主義主張をふりかざすことはしません。とくにブログ的な記事は差し控えており、あくまでファクトベースでの記事づくりを行っています。

 さらに言えば、PVを増やすために、記事の本数だけを追うようなこともしていません。本数だけを追ってしまうと、どうしても記事が生煮えになってしまうのです。そのため、編集者には記事の本数ノルマを設けるようなことはせず、じっくりと記事づくりしてもらうようにしています。現状、1日およそ15本のオリジナル記事を配信していますが、取材を進めていたとしてもボツにすることを躊躇しません。

――クオリティーの高い記事を心掛けているのですね。

 山田 だからこそ、自分たちにはできないようなことはやらないようにしています。注目度が高い芸能系や事件ものの速報記事は、やれば反響が大きく莫大なページビューになることは分かっていますが、やるつもりはありません。
 
 私たちは、そうした刹那的な反響を追うのではなく、むしろ読者との対話を大事にしたいと思っています。そのため、読者からの声は編集部全体で共有するようにしています。個別記事にはコメント欄もあるので、編集者はそのコメントを必ず読み、アフターフォローするように努めています。また、編集者は担当している記事に関するツイッターやフェイスブックについても、責任を負っているので、毎回手を抜くことなく、全力で記事づくりに取り組んでいます。

 

広告に関するお問い合わせはこちら

この記事をシェアする

記事カテゴリ

執筆者