「できた、と勘違いしたら終わり」。広告制作ディレクター、3年目の決意

「できた、と勘違いしたら終わり」。広告制作ディレクター、3年目の決意

コラム編集部


 新卒で東洋経済に入社、ビジネスプロモーション局ブランドスタジオに加わって3年目を迎えた吉田明日香さん。フレッシュな雰囲気とはじける笑顔は入社当時のまま、着実な仕事ぶりで社内外から厚い信頼を勝ち取っている姿は、まさに若手のエースです。そんな吉田さんが語るブランドスタジオならではの面白さ、そして広告制作という仕事に抱く、等身大の「誇り」とは。
 

——入社して2年が経ちましたね! この2年数カ月を振り返ってみて、率直にどうですか?
 

ああ、ようやく3年目だなあ、という気持ちです(笑)。自分でも成長したかなと思えるのは、いい意味で肩ひじを張らずに仕事できるようになったところです。例えば取材のときなんて、入社当時はガチガチに緊張していたんですが……。最近は、不必要な緊張はしなくなりました。落ち着いて自然体のまま取材することで、取材対象の魅力もより多く引き出せるようになったと感じています。
 

——目覚ましい成長ぶりを遂げている吉田さんですが、とくに心に残っている仕事はありますか?
 

東洋経済創立125周年記念で実施した広告特集で、某食品メーカーの元代表取締役会長の方に取材させていただいたことです。私が学生時代から関心を持っていたテーマだったこともあって、取材で聞きたいことが次から次に頭に浮かんできました。企画を立てているときから、どうやったら読者に響く内容にできるか、考えているだけでわくわくしましたね。
 


——もともと、どんなテーマに興味があったんですか?
 

働き方やまちづくり、オフィス環境といったテーマです。大学時代は国際関係学部という学部で、国際経済のゼミに所属していました。そこで地方創生や財政健全化、地方税制、そしてその一要素としての魅力的なオフィスづくり……といった分野を研究していたのがきっかけですね。

今ではもっと幅広く、ビジネス全般が興味の対象になってきました。それは、この2年間でいろいろなクライアントの案件を担当させてもらううちに、自然と興味の幅が広がっていったという実感です。
 

——なるほど。東洋経済には「デジタルビジネス」という枠で入社したんですよね。吉田さんの興味と、デジタルという要素はどういう共通点があったんですか?
 

ブランドスタジオにはいろいろな側面がありますが、私の場合はデジタルの要素よりも、「広告制作」に専門的に携われるところに惹かれました。人物や物事、商品やサービスなどの魅力をうまく世の中に伝えるという部分に、ほかにはない面白さを感じました。ただそのまま伝えるんじゃなくて、そのよさをもっとうまく伝えるための技術を、ブランドスタジオでならしっかり鍛えられると感じて入社しました。
 

——「デジタル」じゃなくて「広告」がまず最初にあったんですね。広告に携わる仕事なら、例えば制作会社や広告代理店もありますよね。
 

はい、候補には挙げていました。でも、クリエーティブを世の中に出す前の、いわば“最後の砦”としてクオリティーコントロールできるのは媒体社の制作部門だと思ったんです。昔から文章を書くことが好きなこともあって、誰かが作ったものを売るのではなく、あくまで自分の手で生み出すというところにこだわりがありました。
 


——クリエーティビティーを発揮できるのは、まさにブランドスタジオのいいところですよね。いつも明るく元気な吉田さんですが、この2年間で、どんなところに苦労しましたか?
 

とくに専門性の高い案件では、そのテーマについて理解しきることがまず一苦労です。BtoCのテーマなら割とスムーズなんですが、BtoBでかつニッチなテーマだと理解に苦労することも……。そういうときは、とにかく読者にとってのわかりやすさを第一に考えてディレクションしています。
もちろん、特定のテーマに対してのリテラシーは読者によってもばらつきがありますが、誰がどう読んでも理解できるようにかみ砕いて表現する力が大事ですね。まずはクライアントを理解して、さらに好きになることがこの仕事の基本なので、大変でも乗り越えなければいけないところです。もっと知識量を増やしたり仕事の経験値を積んだりすれば、余裕が出てくるのかなと思います。
 

——これからこんなことをやってみたい、こんな力をつけていきたい、という希望はありますか?
 

たくさんありますよ! まず、企画の1から100まですべてを自分でやりきってみたいです。自分で企画を立てて、クライアントに提案して、成約まで持ち込んで、取材もライティングもデザインも自分でやって……という経験をしてみたいです。ブランドスタジオでは、自分で原稿を書いて編集する機会もあるので、本当にありがたいと思っています。

それから、クライアントの魅力や、私たちに求められていることをつかむ力もつけていきたいです。同じ部署の先輩を見ていると、限られた時間の中でピンポイントにクライアントのニーズを引き出して、企画に反映させていて。そういう真摯な態度が信頼感にもつながっていくんだと思いますし、本当に尊敬しています。
 


——いいモデルとなる先輩がいるのは大事なことですよね。若手が成長するという意味で、ブランドスタジオという職場はどうでしょうか? 正直にどうぞ(笑)。
 

1、2年目の若手にも多くの裁量を与えられていて、自分の意識次第でいくらでも成長できる職場だと思います。逆に言えば、自分で「できた!」と勘違いしてしまったら終わりですね。自分に厳しく、初心にかえり続けることを意識しています。

具体的にルーチンとしてやっているのは、日々いろいろなメディアに目を通すことです。心に残った言葉や企画に使えそうな有識者を見つけたら、メモ帳に書きためています。必ずしも毎日実行できているわけではありませんが、とにかくたくさんの情報を浴びることでいい企画を立てられるようになると思って続けています。
 

——まさにブランドスタジオが掲げる、「『き』まじめな創造力」ですね。最後に、広告ディレクターに向いているのはどんな人でしょうか? 将来の後輩に向けて、コメントをお願いします!
 

与えられたテーマを、とことん深く掘り下げられる人が向いていると思います。読者に何かを伝えるためには、まず自分が徹底的に調べ上げたり勉強したりする必要があります。それをプライベートでも無意識にやってしまうくらいまで、没頭してやりきれる人ほど楽しめると思います。そうすればいろいろなテーマを「自分ごと化」できますし、自然に知識量が増えていく。そうしたことに楽しみを感じられる人、ブランドスタジオでお待ちしています!

 

【編集後記】
あれもこれもやってみたい! と、仕事へのモチベーションがほとばしっている吉田さん。面と向かって仕事の話を根掘り葉掘りするのは初めてでしたが、とても頼もしいなと思いました。「できたと勘違いしたら終わり」って素晴らしいですね。東洋経済4年目の私にも、じわりと沁みる言葉でした。(椿萌)

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