腕時計のタイアップから考えた、東洋経済のよいところ

腕時計のタイアップから考えた、東洋経済のよいところ

細川めぐみ

 少し前の話になりますが、今年3月「BASELWORLD」に初めて行ってきました。毎年、スイスのバーゼルで開かれる世界最大規模の時計、宝飾イベントです。各ブランドから今年の新作が一斉に発表されるとあって、ジャーナリストをはじめ、メディアの編集者、フォトグラファーといった「時計」「ジュエリー」を生業としている方々が世界中から集まります。

 なぜ、そんなところに行ってきたのかというと……東洋経済では2013年から腕時計の特集に取り組んでいます。時計ジャーナリストの福留亮司さんにご協力いただいて、ビジネスパーソン、とくにリーダー層に向けた時計を紹介する広告企画を毎年2回実施してきました。

 私は媒体側の担当として5年間、腕時計の企画に携わっているのですが、このたびついに「BASELWORLD」デビューを果たしたというわけです。おかげさまで、腕時計ブランドからの広告出稿が増え、バーゼルに人員を送り込む余力ができた(正確には、営業担当は3年前から行っていますから「プラス1人」)と言っていいのではないかと思います。

 とはいえ、ここまで来るのは大変でした。当初、東洋経済は時計ブランドとのつながりも、コンテンツをつくる力もゼロだったからです。そういう意味では、福留さんには大変お世話になりました。

 福留さんは、「エスクァイア日本版」の副編集長を経て独立され、現在は時計ジャーナリストとしてファッション系はじめビジネスメディアでも広くご活躍されています。時計業界に太いパイプをお持ちで、右も左もわからぬ私どもに多大なるお力をお貸しいただき、今もさまざまな企画でご尽力いただいています。

 時計企画という観点から見た際の東洋経済最大のウリは、「男」「女」同時に情報を届けられることではないでしょうか。そのため、最近は1つのブランドさんのタイアップで男性目線と、女性目線の文脈、写真で同時訴求するケースも増えてきています。

 男性、女性どちらかの時計に絞った場合も、「ビジネス」シーンでの着用をより色濃く出せるので、ファッション誌と違った展開ができます。何より、ビジネスに腕時計は欠かせませんので。この頃はスマホを時計代わりにする人も増えていますが、ある程度の年齢の方であれば、ちゃんとした時計を1本は持っておきたいですよね。

 さて、初バーゼルはどうだったのか?ですが、想像以上の収穫がありました。やはり、あれだけ多くのブランドの時計を一度に見る機会というのは、ほかにはなく、貴重だと思いました。今年はスウォッチグループが撤退したり、かつてと比べると宝飾系のブランドも出展が減っているようで、そうした縮小傾向を嘆く方もたくさんいましたが。

 何百本という時計を一度に見ると、各ブランドの特徴やコンセプト、目指していること、そしてその違いを体感できますし、「あんなに小さい腕時計なのに」奥深さを改めて実感させられました。2019年はブロンズ、カーボンを使った時計が多い印象でしたが、私はやっぱりセラミックの時計がほしい!という思いも強まりました(笑)。


 

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