PROGRAMMATIC I/O イベントレポート - 直近のプログラマティック広告の動向

PROGRAMMATIC I/O イベントレポート - 直近のプログラマティック広告の動向

佐藤朋裕

 2019年4月末にサンフランシスコで開催された「PROGRAMMATIC I/O」ではデジタル広告を巡る諸問題についてさまざな角度から議論が交わされました。今回は主催者であるAdExchanger編集部による、向こう3年間の米国のプログラマティック広告の動向についてお伝えします。

 まずはマーケットサイズから。報告によると、2021年までプログラマティック広告は順調に成長します。市場規模は810億ドル(8兆9100億円)に達し、デジタル広告全体に占める割合は87.5%。2019年の市場規模は590.45億ドル(6兆5000億円)、プログラマティック広告の割合は84.9%と予測されるため、次の2年でプログラマティック広告市場は37%成長し、シェアも増えることになります。

 プログラマティック広告の取引形態では、2021年にはPMP(Private Market Place)とプログラマティックダイレクトが全体の81%を占めるようになるだろうと予想されています。ブランドセーフティやプライバシーに配慮した各種規制への懸念から、現在の主流であるオープン取引からの移行がダイナミックに起きるだろうという大胆な予想が立てられました。この通りになったら、プログラマティック広告の風景が一変するでしょう。

 またアップルのITPに代表されるように、クッキーの利用制限が広がるとの観測から、モバイルアプリの広告が成長し、そのうちの半分が動画広告になるだろうとのことです。クッキーがターゲティングに使えなければデバイスターゲティングへと移行する流れは出てくるでしょうし、端末も5Gの時代に入れば当然のことながら動画広告も増えるでしょう。これについては、日本も同様の動きになるのではないでしょうか。

 そのような技術的な側面もありましたが、強く語られていたのが「広告に対する信頼の回復への努力」でした。テクノロジーは便利ですが使い方が正しくなければ意味がありません。この潮流への素早い意識の切り替えは、さすがプラグマティズムの国、米国だと感心しました。

 次回は、デジタル広告でのデータ活用についてレポートします。

 

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